2019年9月2日月曜日

蟲笛づくり

蟲笛(うなり笛)は,「風の谷のナウシカ」で,主人公のナウシカが蟲を操るのに使っていた笛といえば,思い出される方もおられるかもしれません。第6回の「木とあそぼう! 木育(もくいく)がっこう in 高市」に遊びに行ったときに,フィルムケースで作った蟲笛が置いてあって,簡単な仕掛けなのに大きな音がするので,とても驚きました。

あまりにおもしろかったので,「第9回あそび勉強会」でも,ペットボトルの蟲笛づくりをやってみましたが,うまく音が鳴らない人も多く,結構苦戦しておられたようです。


ここでは,分かりやすいように黄色いプラスチック容器(実はシャボン玉液が入っていた容器)を使ってみました。写真のように縦にスリットを切り込んで,フタにタコ糸を結びつければ完成です。簡単ですよね。タコ糸の端を持って容器をぐるぐる回すと,ヒューヒューと音が鳴ります。面白いですよ。

作り方


1.用意するのはフタ付きのプラスチック容器。フィルムケースでも,ペットボトルでも大丈夫です。実は,プラスチック製容器でなくても,金属製でも,竹製でもいいようですが,ちょっと加工が難しいですよね。フィルムケースのような小さな容器だと高い音が,ペットボトルのような大きな容器では低い音が鳴るようです。

2.容器に縦にスリットを切り込みます。カッターで切り込みを入れるのですが,刃が滑ってケガをしないように十分注意してください。とりわけフィルムケースのような厚みのある容器は,カッターではなかなか切りにくかったりします。


3.スリットの反対側あたりに,羽のような厚紙を貼り付けます。タコ糸を持って回したときに,容器が回転してしまわないようにする効果があるそうです。原理はともかく,この羽を付けないと音がしないことも多いようです。


4.フタに穴を開けてタコ糸を通し,ストッパー(厚紙でも何でもかまいません)に,しっかりと結びつけます。


5.フタを閉めれば完成。タコ糸が飛んでいかないように,タコ糸を端を指に巻き付けてから回すといいでしょう。人に当たらないように広い場所で遊んでみてくださいね。

なお,音が鳴らないときのためのチェック項目です。容器を回す速さが速すぎると音が出にくいので,ゆっくり目からだんだんと速くしていき,最適な速さを見つけてみてください。そのほか,スリットの幅や長さ,羽の位置や角度,ヒモの長さなども関係することがあるので,いろいろ調整をしているうちに,ヒューと音が鳴り出します。

インターネット情報


カッシ兄弟さんが,「まるでナウシカの気分!?虫笛を作ろう!カッシ兄弟vol56」という動画で作り方を紹介しています。ここのでの解説と作り方が微妙に違うみたいですが,おおむね作り方は同じですね。
https://www.youtube.com/watch?v=9MIOWWgEnxg

出典:まるでナウシカの気分!?虫笛を作ろう!カッシ兄弟vol56(カッシ兄弟)

田中安良里さんの「ナウシカの蟲笛(うなり笛)を作成!ダンゴ虫を森へ帰す」という記事も参考になります。この記事によると,うなり笛は「2万5000年以上の歴史を持つ、世界で最も古い楽器の一つ」なのだそうです。歴史が古いのですね。びっくりです!
https://tanaka-arari.com/2017/03/15/aeoliansound/

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