2019年7月29日月曜日

異才のイラストレーター キム・ジョンギ

かなり以前の動画ですがYouTubeのオススメに出てきたので,ふと見てみたキム・ジョンギ(金政基、Kim Jung Gi)さんのライブ・ドローイング。見てびっくり仰天!下書き無しで,しかも何も見ないで描いているのですが,機械類や人物の細部が極めて詳細。大作なのに遠近感もとても正確。人物や動物には,生き生きとした躍動感が感じられます。




表現の道具箱さんの「下描きなし。底なしの記憶力と表現力。キム・ジョンギ氏のライブドローイング」という記事では,キム・ジョンギさんが来日したときのインタビューを紹介しています。
(前編)http://pentel.blog.jp/archives/71946245.html
(後編)http://pentel.blog.jp/archives/71958079.html

この記事の後編で,キムさんの言葉が紹介されています。「描きはじめようと思ったら、頭の中でこれから描いていくもののイメージをどんどん集めていきます。その中には自分が経験した記憶もあります。たとえばニオイなどの記憶もたぐり寄せていきます。そして、頭の中の想像のイメージもミックスしていきます」

記憶や想像から頭の中でイメージを構成し,それを次々と絵の中に表していくのですね。その記憶力たるやものすごく,「子供の頃によく行ったおばあさんの家や幼稚園の給食も今でも忠実に再現して描ける」のだそうです。「底なしの記憶力と表現力」という紹介は,まさに彼を的確に表現しているようです。

とろこで,キムさんの使っている筆は,「ぺんてる筆 携帯用(中字)」なのだそうです。何といわゆる筆ペンなのですね!これにも驚きました。(リンク先のぺんてるのホームページでも,表現の道具箱さんのインタビュー記事が紹介されています)


出典: XGFKP-A/ぺんてる筆〈携帯用〉〈中字〉


最後に,Prokoさんによるキム・ジョンギさんへのインタビューです。彼の性的な表現も含めて,かなり突っ込んだインタビューをしています。これまたとても興味深く視聴しました。インタビューは英語ですが,字幕を自動翻訳にすると日本語字幕も出せます。

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